はじめに
iPhoneユーザーの中には、リンゴループを体験したことがある方も少なくないのではないでしょうか?
今回、本記事では、リンゴループって何?という方から、リンゴループで困ったことがある方まで、全てのiPhoneユーザー向けに、リンゴループに陥る原因とその対処法を解説していきます。ぜひ、参考にしてみて下さい。
リンゴループとは
まず初めに、リンゴループ(Apple Loop)とはどのような現象なのか説明していきます。
リンゴループとは、iPhoneを起動しようとするとAppleのロゴ(リンゴマーク)が表示され続け、通常のホーム画面に進まない状態のことを指します。これは、iOSのシステムエラーやハードウェアの不具合が原因で発生することが多く、iPhoneが正常に起動できず、再起動を繰り返すことでループ状態に陥るため「リンゴループ」と呼ばれます。
この問題が発生すると、通常の操作ができなくなり、放置しても改善することはほとんどありません。そのため、適切な対処法を試して解決する必要があります。
リンゴループの主な原因
リンゴループが発生する原因はいくつか考えられます。主なものは以下の通りです。
1.iOSアップデートの失敗
iOSのアップデート中にエラーが発生した場合、システムが正常に読み込まれず、リンゴループになることがあります。
2.ストレージ容量不足
iPhoneのストレージがほぼ満杯の状態でアップデートやアプリのインストールを行うと、システムが正常に動作しなくなることがあります。
3.脱獄(Jailbreak)による影響
iPhoneを非公式に改造(脱獄)した場合、システムの安定性が損なわれ、リンゴループが発生しやすくなります。
4.ハードウェアの故障
バッテリーの劣化や内部の基板の損傷によって、起動時に必要な電力が供給されずリンゴループになることがあります。
5.アプリや設定ファイルの破損
何らかのアプリや設定ファイルが破損すると、システムの正常な起動が妨げられることがあります。
6.水没や物理的なダメージ
水に濡れたり落としたりした影響で、内部の電子部品に異常が発生し、リンゴループになる場合もあります。
リンゴループの対処法
1. 強制再起動を試す
最も簡単な方法として、強制再起動を試してみます。強制再起動の手順は、iPhoneのモデルによって異なります。
- iPhone 8以降のモデル(iPhone 15含む)
- 音量アップボタンを押してすぐに放す。
- 音量ダウンボタンを押してすぐに放す。
- サイドボタン(電源ボタン)を長押しし、Appleロゴが表示されたら離す。
- iPhone 7 / 7 Plus
- 音量ダウンボタンと電源ボタンを同時に長押し。
- Appleロゴが表示されたら離す。
- iPhone 6s / SE(第1世代)以前
- ホームボタンと電源ボタンを同時に長押し。
- Appleロゴが表示されたら離す。
これで解決しない場合は、次の方法を試します。
2. リカバリーモードでiOSを修復
強制再起動でも直らない場合は、リカバリーモードを使用してiOSを修復します。
手順
- PCまたはMacで最新のiTunes(またはFinder)を開く
- macOS Catalina以降の場合:Finderを使用
- macOS Mojave以前 / Windowsの場合:iTunesを使用
- iPhoneをリカバリーモードにする(強制再起動の手順と似ています)
- iPhone 8以降
- 音量アップ → 音量ダウン → サイドボタンを長押しし、「リカバリーモード画面(PCマーク+ケーブル)」が表示されたら離す。
- iPhone 7 / 7 Plus
- 音量ダウン+電源ボタンを長押し、リカバリーモード画面が出たら離す。
- iPhone 6s / SE(第1世代)以前
- ホームボタン+電源ボタンを長押し、リカバリーモード画面が出たら離す。
- iPhone 8以降
- 「更新」または「復元」を選択
- **更新(アップデート)**を選択すると、データを保持したままiOSを修復できます。
- 復元を選択すると、iPhoneが初期化されるため、バックアップがない場合は慎重に選ぶ。
3. DFUモードで復元(最終手段)
リカバリーモードでも直らない場合は、DFU(Device Firmware Update)モードを使用します。これはiPhoneの最も深いレベルでの復元方法です。
DFUモードの手順(iPhone 8以降)
- PCにiPhoneを接続し、iTunesまたはFinderを開く
- 音量アップ → 音量ダウンを押した後、サイドボタンを長押しする。
- 画面が黒くなったら、サイドボタンを押しながら音量ダウンボタンを5秒押す。
- サイドボタンのみ離し、音量ダウンボタンを10秒ほど押し続ける(画面は真っ黒のまま)。
- iTunesまたはFinderが「リカバリーモードのiPhoneを検出しました」と表示すれば成功。
- 「復元」を選択してiOSを再インストールする。
まとめ
iPhoneのリンゴループは、iOSのエラーやハードウェアの問題によって発生する厄介な現象です。しかし、強制再起動・リカバリーモードで修復・DFUモードで復元の手順を試すことで、多くの場合は解決できます。
もし、これらの方法を試しても直らない場合は、Appleサポートや修理店に相談することをおすすめします。特にハードウェアの故障が疑われる場合は、自力での修理は困難なので、プロに依頼するのが最善です。
iPhoneの故障、修理は、スマホの修理屋までご相談ください!