はじめに
近年、リモートワークが普及してきて、出先でお仕事をするなんていう方も多いかと思います。カフェなどでお仕事をする際に、必ずしもWi-Fi環境が整っていているカフェであるとは限りません。そんな時には、iPhoneでテザリングを行いますよね。ですが、テザリングが切断されてしまって作業がはかどらない…なんていう経験がありませんか。
そこで、今回本記事では、iPhoneでパソコンをテザリングした際に、急に接続が切れてしまう原因とその解決方法を解説していきます。
テザリングとは
まず、初めにテザリングとは何かを解説していきます。
テザリングとは、iPhoneのモバイルデータ通信を、他のデバイスで利用することが出来る機能のことを指します。テザリングは、Wi-Fi環境が整っていない場所でも、iPhoneさえ持っていれば、パソコンやタブレット端末などのデバイスで、インターネットを利用したお仕事や勉強が可能になります。
iPhoneのテザリングが途切れる原因
iPhoneのテザリングが途切れてしまう原因はさまざまで、ハードウェアやソフトウェア、接続環境、使用状況に依存します。以下は、主な原因と考えられる要因です。
1. 接続の不安定さ
テザリングは、iPhoneをWi-Fiルーターとして使用してインターネット接続を提供する仕組みですが、Wi-Fi接続は電波干渉や接続距離に大きく影響を受けます。近隣に多くのWi-Fiネットワークが存在すると、電波干渉が発生しやすくなり、テザリング接続が不安定になります。また、iPhoneと接続する端末の距離が遠いと、Wi-Fi信号が弱くなり、途切れる原因となります。
2. モバイルデータ通信の問題
テザリング中の通信はiPhoneのモバイルデータを利用します。そのため、電波が弱い場所でテザリングを行うと、モバイルデータの接続が途切れやすくなります。地下や建物の奥、電波が届きにくい場所では、iPhoneのインターネット接続が不安定になり、テザリングも途切れやすくなります。
3. データ節約や省電力設定
iPhoneはデータ節約や省電力のため、一定時間操作がないと自動でテザリングを切断する場合があります。例えば、省電力モードがオンになっていると、テザリングの接続が通常よりも早く切断されることがあります。また、データ節約設定をオンにしていると、テザリング時の通信が制限され、接続が安定しにくくなります。
4. iOSの不具合やバグ
iOSのバージョンによっては、テザリング機能に不具合が発生することがあります。iOSのアップデートや設定ミスにより、テザリング接続が途切れやすくなる場合があります。
5. 接続デバイス側の問題
テザリングの接続が不安定になる原因は、接続するデバイス（ノートPCやタブレット）側にあることも考えられます。特に、古いデバイスや互換性の低いデバイスは、接続が不安定になりやすいです。また、Wi-Fiドライバーの不具合や設定ミスが原因で、接続が頻繁に途切れることもあります。
iPhoneのテザリングが途切れる際の対処法
1. 接続環境を改善する
Wi-Fi接続を安定させるために、iPhoneと接続する端末を近くに置き、できるだけ障害物が少ない環境で使用することが重要です。また、Wi-Fiが混み合っている場合、可能であれば5GHz帯のWi-Fi接続を選択すると、干渉が少なくなり、接続が安定しやすくなります。iPhoneで「設定」→「Wi-Fi」→「ネットワーク名」を確認し、5GHzに対応している場合はそれを選択しましょう。
2. モバイルデータの確認と再接続
電波の強い場所でテザリングを行うことも重要です。電波が弱い場合、テザリングの接続が不安定になりやすいので、できるだけ電波の強い場所で利用することを心がけましょう。また、接続が途切れた場合は一度モバイルデータ通信をオフにして再度オンにするか、機内モードをオン・オフして再接続を試してみてください。
3. iOSのアップデートを確認する
iOSのバグや不具合によって接続が不安定になる場合もあるため、iPhoneのソフトウェアが最新バージョンか確認しましょう。最新のiOSにアップデートすることで、テザリング機能の不具合が解消される場合があります。アップデートは「設定」→「一般」→「ソフトウェアアップデート」から行えます。
4. データ節約モードや省電力モードを確認する
iPhoneの省電力モードがオンになっていると、テザリング接続が安定しにくくなることがあります。設定で省電力モードをオフにするか、データ節約モードを確認し、オフにすることで接続が安定する可能性があります。これらは「設定」→「バッテリー」→「低電力モード」や、「設定」→「モバイル通信」→「データ節約モード」から設定を確認できます。
5. 接続するデバイスの設定を確認する
テザリングが頻繁に途切れる場合、接続する端末（ノートPCやタブレット）のWi-Fi設定やドライバーを確認しましょう。最新のドライバーをインストールし、他のWi-Fiネットワークで接続が安定しているかをテストすることも有効です。また、デバイスのWi-Fi設定で自動接続の設定や省電力設定を見直し、接続の安定性を高めることも重要です。
6. USBまたはBluetoothテザリングを試す
Wi-Fiテザリングが安定しない場合、USBケーブルやBluetoothを使用してテザリング接続を試してみるのも一つの方法です。USB接続でのテザリングは安定しやすく、データの通信速度も向上することが多いため、Wi-Fiが不安定なときにはUSB接続を活用するのがおすすめです。また、BluetoothテザリングはWi-Fiほど速度は出ませんが、安定した接続を保ちやすいというメリットがあります。
まとめ
iPhoneのテザリングが途切れる原因には、接続環境の問題、モバイルデータ通信の不安定さ、省電力設定やデータ節約モード、iOSの不具合、接続デバイス側の問題などが考えられます。これらの原因に応じた対策を取ることで、テザリングの接続をより安定させることができます。
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