はじめに

iPhoneやAndroidスマホを充電していて、「いつまで経っても充電が増えない」「以前より充電に時間がかかる」と感じたことはありませんか?
充電マークが表示されているため故障ではないと思っていても、数十分経ってもほとんど残量が増えない場合は注意が必要です。
スマホの充電が遅くなる原因は、充電器やケーブルだけではありません。本体の発熱、充電中の使用、バッテリーの劣化、充電設定など、さまざまな原因が考えられます。Samsungも、端末の温度や充電アクセサリ、充電設定、充電ポートなどが充電速度に影響すると案内しています。
そこで本記事では、iPhone・Androidスマホの充電が遅い、充電しているのに残量が増えないときに考えられる原因や、自分でできる対処法、修理を検討した方がよい症状について詳しく解説します。
スマホの充電が遅い・増えない主な原因

1.充電器やケーブルが端末に合っていない
スマホは、充電器やケーブルによって充電できる速度が変わります。
端末が急速充電に対応していても、使用しているACアダプターやケーブルが必要な規格に対応していなければ、本来の充電速度が出ない場合があります。
また、長期間使用しているケーブルは内部で劣化や断線が起きていることもあり、「充電はできるものの速度が遅い」といった症状につながることがあります。
別の正常な充電器やケーブルを使用して改善するか、一度確認してみましょう。Samsungも、破損した充電アクセサリや適切でない充電器では、充電が遅くなったり中断したりすることがあると案内しています。
2.充電しながらスマホを使用している
充電しながらゲームや動画視聴、SNS、ナビ、ビデオ通話などを行うと、充電と同時にバッテリーを消費します。
充電される電力よりもスマホが使用する電力が大きくなると、充電マークが表示されていても残量がなかなか増えないことがあります。
特にゲームや動画撮影、ナビなど負荷の大きい操作をしている場合は、一度スマホの使用をやめ、画面を消した状態で充電してみましょう。
3.スマホ本体が熱くなっている
スマートフォンには、高温によるバッテリーへの負担や端末の故障を防ぐため、温度が上がりすぎた場合に充電速度を下げたり、充電を一時的に停止したりする機能があります。
Samsungでは端末が高温になると充電速度の低下や一時停止が起こる場合があり、Google Pixelでも端末を冷ましてから再度充電することが案内されています。
夏場の車内や直射日光の当たる場所、布団の上などでは特に熱がこもりやすいため注意しましょう。
4.充電口にホコリやゴミがたまっている
スマホをポケットやバッグに入れて使用していると、充電口の内部にホコリや繊維などが入り込むことがあります。
充電ケーブルを差し込めているように見えても、端子との接触が不安定になっていると、正常な速度で充電できない場合があります。
「ケーブルを少し動かすと充電が切れる」「奥まで差し込めない」「以前より差し込みが浅い」といった症状がある場合は、充電口の汚れや故障も考えられます。
無理に針や金属製品を入れると端子を破損する可能性があるため、自分で無理に掃除するのは避けましょう。
5.バッテリーが劣化している
スマホに使用されているリチウムイオンバッテリーは消耗品です。
長期間使用することで充電できる容量や性能が少しずつ低下し、充電の減りが早い、残量表示が不安定になる、本体が熱くなりやすいといった症状が現れることがあります。
Appleも、バッテリーは化学的経年劣化によって充電可能な容量や性能が低下すると説明しています。
「充電しているのに増えにくい」と感じるだけでなく、以前より明らかに電池の減りが早い場合は、バッテリーの状態を確認してみましょう。
6.充電を最適化する機能が働いている
故障ではなく、スマホのバッテリー保護機能によって意図的に充電が遅くなったり、一定の残量で停止したりしている場合もあります。
iPhoneには「バッテリー充電の最適化」があり、条件によって80%以降の充電を遅らせることがあります。また、iPhone 15以降では充電上限を設定することもできます。
Androidスマホにも、メーカーや機種によって「バッテリー保護」「充電の最適化」「アダプティブ充電」などの機能があります。
「80%や90%から充電が増えない」という場合は、まず設定を確認してみましょう。
自分でできる対処法

1.別の充電器・ケーブルで試す
まずは正常に使用できる別の充電器やケーブルに交換してみましょう。
交換すると充電速度が改善する場合は、スマホ本体ではなく充電器やケーブル側に原因がある可能性が高くなります。
端末に対応した純正品や、適切な規格に対応した製品を使用することも大切です。
2.スマホを使用せずに充電する
充電が増えない場合は、ゲームや動画、SNSなどを一度終了し、画面を消して充電してみましょう。
バックグラウンドで多数のアプリが動いている場合も電力を消費するため、改善しない場合はスマホを一度再起動するのも一つの方法です。
3.本体を涼しい場所で休ませる
スマホが熱くなっている場合は、充電ケーブルを外して使用を中止し、風通しのよい日陰で自然に温度が下がるのを待ちましょう。
冷蔵庫に入れたり保冷剤を直接当てたりすると、急激な温度変化によって内部に結露が発生する可能性があるため避けてください。
本体の温度が下がってから、再度充電して改善するか確認しましょう。
4.充電設定を確認する
iPhoneやAndroidには、バッテリーの劣化を抑える目的で充電を制御する機能があります。
特定の残量から充電速度が遅くなる場合や、80%・90%などで止まる場合は、「バッテリー」「充電」「バッテリー保護」などの設定を確認してください。
故障だと思っていた症状が、設定による正常な動作という場合もあります。
充電器につないでいるのに残量が減る場合は注意
充電マークが表示されているにもかかわらず、バッテリー残量が徐々に減っていく場合があります。
充電中にゲームやナビなどを使用しているのであれば、消費電力が充電量を上回っている可能性があります。
しかし、何も操作していない状態でも残量が減る場合や、複数の充電器・ケーブルを試しても改善しない場合は、バッテリーや充電口などに異常が起きている可能性も考えられます。
修理店に相談した方がよい症状
次のような症状がある場合は、自分での対処だけでは改善しない可能性があります。
- どの充電器やケーブルでも充電が極端に遅い
- 何時間充電してもほとんど残量が増えない
- 充電ケーブルの角度によって充電できたりできなかったりする
- 充電口がグラグラしている
- 充電していないとすぐに電源が切れる
- 充電中に異常な発熱がある
- バッテリーが膨張して画面や背面が浮いている
- 落下や水没後から充電が遅くなった
- 焦げたような臭いや異常な熱を感じる
特にバッテリー膨張や異常な発熱がある場合は、そのまま充電を続けず、早めに修理店へ相談しましょう。
修理店に相談するときのポイント
スマホの充電が遅い場合、必ずしもバッテリー交換だけで改善するとは限りません。
原因によって、バッテリー交換、充電口の清掃・交換、充電器やケーブルの交換など必要な対応が異なります。
修理店へ相談するときは、
- 使用しているスマホの機種
- いつから症状が出ているか
- 充電マークは表示されるか
- 何%から増えにくいのか
- 別の充電器やケーブルでも同じ症状か
- 落下や水没の有無
- 発熱やバッテリー膨張がないか
などを伝えると、原因を判断しやすくなります。
充電トラブルを予防するために
普段から充電環境を見直すことも大切です。
- 端末に対応した充電器・ケーブルを使用する
- ケーブルを強く曲げたり引っ張ったりしない
- 充電口にホコリや水分が入らないようにする
- 高温の場所で充電しない
- 充電しながら長時間ゲームや動画を使用しない
- バッテリー保護・充電最適化機能を上手に活用する
- 異常な発熱や膨張を感じたら使用を続けない
毎日のちょっとした使い方を見直すことで、充電トラブルやバッテリーへの負担を減らすことにつながります。
まとめ

スマホの充電が遅い、充電マークは表示されるのに残量が増えない場合は、必ずしもスマホ本体が故障しているとは限りません。
- 充電器やケーブルが端末に合っていない
- 充電しながらスマホを使用している
- 本体が高温になっている
- 充電口に汚れや接触不良がある
- バッテリーが劣化している
- 充電最適化・バッテリー保護機能が働いている
など、さまざまな原因が考えられます。メーカーも、温度、充電アクセサリ、充電設定などによって充電速度が変化することを案内しています。
まずは充電器やケーブルを変更し、スマホを使用せず涼しい場所で充電して改善するか確認してみましょう。
それでも充電が極端に遅い、残量が増えない、充電口の接触が悪い、異常な発熱やバッテリー膨張があるといった場合は、部品の劣化や故障が考えられます。
大切なスマホを長く安全に使用するためにも、気になる症状が続く場合は早めに修理店へ相談しましょう。